他人に話すことで払拭できる不安などあるのだろうか。
他人は常に他人を必要とし、頼りにし、語り、甘えることで何を得るのだろうか。

泣きながら語られる言葉は胸に突き刺さり、気休めの慰めの言葉すら発しさせてはくれない。
自分の弱さを実感する瞬間。私の悩みはなんて些細なことなのだろう。そして真に悩むことをしない自分。
心のどこかにある諦め。感情が冷めているのを感じながらも感じる不安。信じると言う言葉の脆さ。
解決の糸口を探し、見つけてはその可能性を否定する矛盾。
ずっと見張っていられるわけなんてなくて、離れて過ごす時間が少しでもあると生じる疑惑。
独占欲は強くて、独り占めしたくて、それでも出来ない現実は必ず存在して。
恋愛と友情の境目はすごく曖昧で。大切にされていると感じても安心なんて出来なくて。
否定してほしくて、否定されても信じられなくて。負の感情が支配する瞬間。

聞かせた言葉はきっとありきたり。遠く離れすぎていて差し伸べられない両手。
抱きしめて、頭を撫でて、甘やかせたら、少しは心の支えになれるのだろうか。
そんなことをしても変わらない現実。私が問いかけても返ってくるのはきっと否定。
本音なんて何処にあるのか分からなくて、誓わせた言葉を信じたくて、他人の私が信じても意味はなくて。
それでも信じようと思うのは自己満足。そして裏切られるのは自業自得。

遠き日に託した言葉は今も胸に残る。
その言葉を守ってくれていると感じていたのは私の思い違いだろうか。
私よりも近くに存在していたから。大切に想っていると感じたから発した言葉。
あの選択は間違っていたのだろうか。
それでも、現在の状態以外だったらどうなっていたのかなど想像できない自分。
今がベストな感じがしていて、そう想うのは他を知らないからで、考えられないのは罪悪。
結局私も依存していて、大切でも守る術は持っていない。

責任の無い思いなどとても軽くて。軽いなかでも重い想いも確かに存在していて。
それを見極めるのなんて神業にも等しくて。常に裏切りが隣り合わせで。
裏切られることに慣れ、裏切ることにも慣れてしまった自分。
懺悔はあっても振り返ることはしたくなくて。振り返ると残るのは後悔。
それでも目の前にあるのは現実で、見えない今は確かに存在して、把握できることは微少。
自分の存在しない時間にあった現実はどこまでが真実なのだろうか。

心に宿る感情。ここに書いたのは不安の具現。行き場のない不確かな思い。


Since 2004/09/20

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送