たった数分間の間にすべてが決まってしまう世界。
その中で試験管は何を見、何を考え、その人の合否を決めるのだろうか…。

私は過去に数回の面接経験をしています。
一回目は、高校入試。推薦入学だったので、三対一の個人面談を受けました。
『志望動機』『部活動』『中学時代の思い出』『最近の気になるニュース』…etc
決まりきったような内容の面談。用意してきた答えを機械的にクチにする自分。
この時にはイレギュラーというものがありませんでした。
緊張はした。声も…震えてはいなかったと思うが、固かったと思う。合否よりも早くこの面接が終わってくれるコトだけを切々と願った。

私は始め、一般入試で高校を受験するつもりでした。
成績は合格圏内を余裕で上回っていたので、進んで嫌いな面接を受けようと言う気はまったくありませんでした。
でも、試験に「絶対」の二文字は存在しません。
一般入試で実力が足りずに不合格になるのは仕方のないことだろう。
ならば推薦で不合格になるのはどういうことなのだろうか。
私は「自分」という人間が、人間性が否定されるような気がした。
たった数分の面接で私と言う人間はダメなのだと烙印を押されるような気がするのだ。
私が推薦を受けることを渋っていたのはこのような理由からだろう。

推薦を受ける際に必要な要素が幾つかあった。その中の事柄一つをクリアしていると推薦資格がもらえるのだ。
そしてこの時の推薦は自己推薦。教師に推薦して欲しい旨を伝え、推薦会議を通ると始めて推薦試験を受ける資格を得るのだ。
必要な要素の候補は五つぐらいあっただろうか。自分の何がクリアしていたのかは分からない。
ただ、私はその推薦会議を通ったから高校入試は推薦入学だったという事実だけがある。

推薦会議に到達するまでの状況は他の人とは一風変わっていた。
なぜなら私は自分から推薦してくださいとは言い出してはいないのだ。
最終的にはお願いしますと言ったが、考えるきっかけになったのは担任が進めてくれたからに他ならない。
散々迷った結果、受けるコトになったというのが妥当なところだろう。
かと言って言われるがまま受けてなんとなく受かったという訳でもない。 受けると決めたからには努力はした。
志願理由書を学校に残り遅くまで書いた。面接練習をした。やるからには万全の体制を整えたかった。

二回目の面接は現在通っている専門学校の入学試験だ。
この時は一般だろうが特待だろうが推薦だろうが面接は避けては通れない道だった。
出願を決めたのがギリギリだったため、ほとんど面接練習もせずに本番に望んだ。
今回は試験管二人に対して受ける側が三人と言う集団面接。
今度の面接は、入学するコトを前提とした質問ばかりだった。練習する必要はまったくなかったなというのが正直な感想だ。

その他、バイトの面接等も含めると5,6回の面接を経験しただろうか。
しかし何度やっても慣れることなどなかった。

何故、このような文を書いているのかというともうすぐ就職の面接試験がせまっているからだ。
学校に寄せられる求人を元に就職活動をしていると一度に何社も受けることが出来ないので大学生等から見るとかなり遅れた就職活動であろう。
一社目で決まればいいとは思っているがそれはかなり難しいだろう。
次に受ける面接はきっと今までで一番緊張し、今までで一番答えるのに窮する質問がされる。
拒否することも逃げることも出来ない現実が近づいてくる。

たった数分ですべてが決まってしまう世界。
願わくば、その数分で「自分」が最大限に生かせることを……


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