『Grit』


音も無く流れていく

それはまるで砂時計のように
とどまることも無く
私の中に落ちてくる

行き場の無い
不確かな砂の欠片が
心にしこりを残すように溜まり
なおも増え続けている

この砂を吐き出すことができたなら
どれだけ楽になれるのだろうか…

決して出来ない行為
楽になれると知っていても
それ以上に苦しくなることも分かっている

私は知っている
それを吐き出すとどうなるのかを…
予想ではなくまぎれもない真実として…

そしてその真実が
新たに私を傷つける

だから私はまた新たな砂を飲み込む
他人を守るという名目で
自分自身を守るために…


Since 2004/04/26

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